The mind is like a muscle.-'How to read a book'から

 前回のブログで紹介しました洋書 'How to read a book' の最終章で、neuroplasticity に当たる文章が出てきます。さらに、その後に、現在のICT教育において細心の注意を払うべき点が指摘されています。40年以上も前に書かれた本ですが、今日にもそのメッセージは色褪せることはありません。

 

 'The mind can atrophy, like the muscles, if it is not used.  Atrophy of the mental muscles is the penalty that we pay for not taking mental excercise.' (p.345)

「頭(脳)は、筋肉のように、使われなければ、退化しうる。頭の筋肉の退化は、頭をつかうことを怠るることで我々が払うべき代償となる。」(拙訳)

 

  'Television, radio, and all the sources of amusement and information that surrounds us in our daily lives are artificial props.  They can give us the impression that our minds are active, because we are required to react to stimulit from outside.  But the power of those external stimuli to keep us going is limited.  They are like drugs.  We grow used to them, and we continously need more and more of them.  Eventually, they have little or no effect.  Then, if we lack resources within ourelves, we ceace to grow intellectually, morally, and spiritually.  And when we cease to grow, we begin to die.' (p.346)

「テレビやラジオ、そして日常生活で我々を取り巻くあらゆる種類の娯楽や情報は、人工的な見せかけである。それらに接していると、外部からの刺激に反応することを求められるので、我々の頭(脳)は活動的であるような印象を持ってしまう。だが、それらの外部刺激が持つ力は限定されている。それらは、例えれば、麻薬である。我々はそれらに慣れてしまい、絶えず、より多くを求めてるようなる。それらはなんら(良い)影響を及ぼすものでない。そのような状態で、かつ、我々自身の中に(頭・脳のための)源泉を持つことがなければ、知的、道徳的、そして精神的な成長が止まる。そして、それらの成長が止まると、死が始まる。」(拙訳)

 

 下段の英文は、テレビやラジオに、インターネットを加えれば、現在に通用する内容です。頭(脳)の成長が止まったり、退化する危険性があるのは、40年以上前よりもむしろ現在の方が、高いと思われます。麻薬に例えているように、現在においても、スマートフォンなどのデジタル機器の扱いを間違えれば、麻薬となり、中毒患者になってしまう恐れがあります。それに対し、読書は、頭(脳)の成長を促し、挽いては、知的、道徳的、そして精神的な成長を促すものであると言えます。Soceity 5.0の新しい社会においても、読書の意義や価値が変わるものでありません。しかし、若者を始めとする、近年の読書離れの傾向は気掛かりです。