「神経可塑性」(neuroplasticity) と「問学」(その2)-Eトレ-

 前回のブログでは、「神経可塑性」neuroplasticity と「可塑性の」 plastic の意味を説明しました。plasitc という単語がイメージできると、英文でこの単語に出くわした際には、その英文の前後の文章では何を言いたいのかを理解することができるようになります。

 

 The mind is plastic. The brain is plastic. さらに、Attention (注意力)is plastic. というふうに、"主語 + be + plastic." の文でよく表現されています。これらの表現の言い換えとして、The mind / The brain / Atttention / is like a muscle. (筋肉のようである)があります。「思考」「頭脳」「注意力」を筋肉に例えた文です。それが意味するところは、「筋肉はトレーニングによって鍛えることができる。」 です。運動能力と同様に、「頭脳」の良さは、生来的なものありがますが、両者とも「鍛えること」によって、その力をつけることができるという考えです。実際、脳内の神経回路を新たに形成することにより、新たな知識やスキルを得ることが可能になります。

 

 その「形成が可能である」という単語が、まさしく plastic です。その類似語としてあるのが、malleabale (順応性がある、鍛えられる)や adaptive (適応性のある)です。後者の単語の動詞は、adapt (適応する)であり、それの別の形容詞である adaptable (適応できる)が、『進化論』の著者であるチャールズ・ダーウィンが言ったと言われる有名な格言に使用されています。それは、「生き残るのは、最も強い種ではない。最も賢いでもない。変化に最も適応できる種である。"It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change"

 

 plastic, melleable, adaptive の反対語が、stiff(固い)fixed(固定された)などです。「頭のよさ」や「能力」を変えることが難しいものであるとか、固定されたものとして考えるか、それとも、それらは変えられるものであると考えるか、のどちらの立場に立つかによって、物事の取り組み具合は大きく異なります。

 

「神経可塑性」neuroplasticity を基盤とし、努力やトレーニングによって、「頭のよさ」や「脳力」を鍛えることができ、伸ばすことができるという認識を持つことができれば、学習に取り組む姿勢が変わります。私の英語の授業では、この考えを生徒に伝え、「Eトレ」(English Training)を導入しています。学ぶ英語を何度も繰り返し学習します。それも、聞き、読み、話し、書く、行為を通して、習得を目指しています。その詳細の指導については、 このホームページにある「科目別レポート(英語科)にある、啓林館『授業実践記録(英語)』「Eトレ(English Training)による英語の自動化を目指して(基礎英語編)」  をご参照下さい。